天皇ご一家沖縄訪問 「語り部」と交流、平和の大切さかみしめ
日米両軍による激しい地上戦の場となった沖縄県を訪問した天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは4日、体験者や戦没者遺族の言葉に耳を傾けられた。「平和のために頑張ってきた」「戦争が二度と起こりませんように」などの言葉に平和の大切さをかみしめ、戦没者を追悼した。戦争を知らない世代の「語り部」たちとも交流した。
羽田空港から特別機で沖縄入りしたご一家は、まず本島南部の糸満市に向かい、国立沖縄戦没者墓苑で花束をささげた。
太平洋戦争末期の地上戦には多くの住民が巻き込まれ、県民の4人に1人が犠牲になった。ご一家は供花のあと、平和祈念資料館で戦時下の暮らしや戦後の米軍統治などに関する展示を見学。砲撃の犠牲になった住民の写真を含め、凄惨(せいさん)な実態を紹介する館内を真剣なまなざしで見て回った。
資料館でご一家は体験者や遺族らと懇談。遺族連合会顧問の照屋苗子さん(89)は、米軍の迫撃砲を受けて目の前で姉と弟、祖母を亡くした体験を涙ぐみながら語った。「戦争は人間が人間でなくなる。残酷で悲惨で地獄です」と声を振り絞ると、両陛下は「おつらい体験を聞かせていただいてありがとうございます」と伝えていた。初めて沖縄の地を踏んだ愛子さまは「平和の大切さを改めて感じました」と話した。
懇談の場には、平和教育や歴史の継承に取り組む20代、30代の若者も招かれた。修学旅行生らに米軍基地や戦跡を案内する「平和教育ファシリテーター」として活動する狩俣日姫(につき)さん(27)は、懇談後の取材に「(ご一家の)歴史を過去のこととしない姿勢を感じられてうれしかった」と語った。
那覇市内の宿泊先ホテルでは、ご一家と交流した「豆記者」の経験者らの出迎えを受けた。豆記者は本土で記者体験をする小中学生たちで、1963(昭和38)年に上皇ご夫妻が交流を始めた。陛下も幼い頃から東京や長野・軽井沢で豆記者と会い、琉球舞踊や民謡などの文化に触れた。皇室と豆記者は60年にわたるつながりがある。
平成に入ってからは皇后雅子さまや愛子さまも歓談の輪に参加していた。県立芸術大学2年で琉球芸能を学んでいる岸本望乃叶(ののか)さんは「これからも後輩たちが、皇室の皆さんに伝統や食文化などいろいろな沖縄を伝えていってほしい」と話していた。【山田奈緒、比嘉洋】
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