ジェンダーギャップ指数、日本は118位 政治分野の順位下がる

2025/06/12 10:20 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 世界経済フォーラム(WEF)は12日、世界各国の男女格差の状況を示す2025年版「ジェンダーギャップ報告書」を公表した。評価対象は前年より2カ国多い148カ国で、日本は前年と同じ118位にとどまった。女性閣僚の減少などで政治分野の順位が下がり、男女格差が大きい現状は変わらなかった。

 報告書は、政治、経済、教育、健康の4分野14項目について、男女平等の度合いを指数化した。値が1に近いほど格差が少ないことを示す。日本の総合指数は0・666で、前年とほぼ同水準だった。

 分野別では、政治分野が125位(前年113位)でスコアは0・085と、低迷が際立った。女性閣僚数の減少や、これまでに女性首相が誕生していないことが順位を押し下げた。

 経済分野は112位(同120位)、スコアは0・613。管理職に占める女性の割合が依然として低い。

 教育分野は66位(同72位)で0・994、健康分野は50位(同58位)で0・973だった。

 世界全体では、1位アイスランド、2位フィンランド、3位ノルウェーと、前年に続き北欧諸国が上位を占めた。【塩田彩】

毎日新聞

社会

社会一覧>