一力遼本因坊（２８）に芝野虎丸十段（２５）が挑戦し、一力本因坊の２勝１敗で迎えた第８０期本因坊決定戦五番勝負第４局（毎日新聞社など主催）は１８日、三重県鳥羽市の老舗旅館「戸田家」で打たれる。

　戸田家での本因坊戦は３期連続１３回目。両対局者は１７日午後に現地入りして対局室を検分し、インタビューに応じた。

　３連覇まであと１勝としている一力本因坊は「（第４局に向けて）自分のベストを尽くせるようにしっかり準備したい」と意気込みを語った。主な一問一答は以下の通り。

　――戸田家では、第７８期にタイトルを初獲得し、第７９期に初防衛を果たした。験の良い対局場といえるが、今期もここで決めたいか。

　一力本因坊　２期前のタイトルを初獲得したことが非常に印象に残っています。もちろんそういう（ここで決めるという）思いはありますが、明日の対局で自分のベストを尽くせるようにしっかり準備したい。

　――敗れた第３局を振り返って。

　◆序盤から少し苦しい展開にしてしまい、時間配分や判断に少し課題があると感じました。その辺を修正して臨めたら。

　――第４局に向けて。

　◆ある程度、想定して準備してきましたが、これまでの対局も想定から外れるということがありましたので、そこは臨機応変に対応したいと思っています。

　――６月１０日に２８歳の誕生日を迎えた。

　◆２７歳の１年間は応氏杯世界選手権で優勝するなどいいことがあった。２８歳の１年間もいい年にしたい気持ちはありますね。【武内亮】