30年ぶりの「7・7・7」 自治体窓口は婚姻届ラッシュで混雑

2025/07/07 12:20 

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 令和7年7月7日――。

 元号と月、日で「7」が三つ並ぶ「7・7・7」(スリーセブン)となったのは、平成7(1995)年以来、30年ぶりだ。

 自治体では、縁起の良い数字にあやかろうと多くのカップルが婚姻届の提出に訪れ、「提出ラッシュ」を迎えた窓口もあった。

 東京都大田区の区役所では7日午前、婚姻届の提出に訪れたカップルらで約80席の待合スペースが満席となっていた。

 区戸籍住民課によると、婚姻届の提出は通常は1日15組程度だという。

 しかし、この日は開庁時間の午前8時半の直前には約30組のカップルが列をなして受け付け番号札の受け取りに並んでいた。

 前回「7」が三つ並んだ平成7年7月7日には婚姻届の提出が230組にも上った。このため、区は今回も「200組以上は提出があるのでは」(吉沢晃一戸籍住民課長)と見込み、受付窓口を通常の2倍以上に増やした。

 また、区は婚姻届を提出した先着100人にノートやボールペンなどの記念品を贈呈。区役所の1階ロビーには、記念撮影用に金びょうぶを設置し、希望者には撮った写真を缶バッジにしてプレゼントしていた。

 開庁時間の1時間前から並んだという大田区の会社員、竹川佳代さん(28)は「1年前から『ラッキーセブン』のこの日に提出しようと話をしていたんです」と喜びの表情。

 夫の省吾さん(32)は「笑顔の絶えない家庭にしたいです」と幸せそうに話した。

 練馬区は婚姻届の提出殺到を見越して、7日は受け付け業務を優先し、通常は希望者に即日で発行する受理証明書を10日以降に発行する対応を取った。【岡田英】

毎日新聞

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