上皇さまが入院 心筋虚血などの新たな心臓治療のため

2025/07/14 15:33 

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 上皇さま(91)は14日、心臓の筋肉への血流が不十分となる「無症候性心筋虚血」などの新たな治療のため、東京大病院(東京都文京区)に入院された。これまでの服薬治療に、心臓への負荷を和らげる内服薬を追加する。副作用や心電図を確認しながら投薬量を調整する目的での入院という。

 上皇さまは5月の東大病院への検査入院で無症候性心筋虚血と診断され、一定以上の運動負荷で心筋への血流が不十分になると判明した。2022年には、三尖弁(さんせんべん)の閉鎖不全による右心不全とも診断されている。

 宮内庁によると、5月の検査入院後は住まいの仙洞御所で冠動脈の血流を改善する薬を服用。筋力維持のための運動の量や時間は減らしていた。経過観察の過程で、心筋虚血の症状が十分に改善されていない状況が分かり、内服薬の追加を主治医らが決めた。

 新たな薬は徐脈や不整脈などの副作用が出る可能性がある。上皇さまの心臓の状況や年齢を考慮し、入院して新たな投薬を始める。

 上皇さまに痛みなどの自覚症状はない。入院には上皇后美智子さま(90)が付き添った。【山田奈緒、高島博之】

毎日新聞

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