酷暑乗り越え、品質良好 新米「七夕こしひかり」出荷式 佐賀・白石
2025年の佐賀県産米で最も早く収穫された新米「七夕こしひかり」の出荷式が6日、白石町の白石地区JA会館で開かれた。記録的な酷暑などを乗り越えた黄金色の稲穂の出来は上々。コメ価格の高騰も背景に、販売価格は大阪での市場ベースで前年の約1・6倍まで上昇している。
七夕こしひかりは、白石町で栽培される極早期栽培のコシヒカリ。炊き上がると一粒一粒がピンと立ち、つやがあってみずみずしく、もちもちとして粘りが強いことから、冷めてもおいしいのが特徴だ。コメの味をそのまま味わえる、おにぎりがお薦めという。
白石では1987年からコシヒカリの栽培が始まった。ただ、通常の9月中旬の収穫では台風の被害に遭う危険性が高いうえ、他産地よりも早い出荷で販売を有利にしようと、90年から超早期での出荷を開始。旧暦の七夕の頃ぐらいに収穫されるため「七夕こしひかり」と名付けられた。
今季は、白石地区特別栽培米部会の211人が4月5~9日に田植え。作付面積は131ヘクタールと前年(125ヘクタール)をやや上回った。
5月以降、気温の上昇で生育は順調に進んだが、稲の穂が出てくる時期「出穂期」の頃に九州北部が観測史上最も早い梅雨明け。その後の猛暑で高温少雨が続き、厳しい生産管理が求められた。
高温が続くと米粒は白く濁り、品質が落ちる。そのため、田んぼに張る水をかけ流すようにして水温を下げ、温度が上がらないようにするなどしたという。収穫は7月26日に始まり、品質は良好といい、集荷数量は前年(約417トン)より多い447トンを見込む。
この日の出荷式では関係者が見守る中、30キロ入りの米袋360個(計約10トン)を積んだトラックが大阪方面に向けて出発。販売価格は大阪での市場で1等米60キロが税別3万3500円と、前年より1万2800円の大幅増となっているという。
特別栽培米部会の山崎利幸部会長は、370アールの水田で116日間かけてコメを育てた。「やっと(コメが)取れた。新米は今の時期しかないので、ぜひこの時期に食べてもらえれば」と話した。【石川貴教】
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