ローカル球場、各地で老朽化 費用負担重く、移転を断念の例も
戦後の野球熱の高まりと共に全国各地に建設された球場は今、深刻な老朽化に直面している。市民に愛されてきた球場をいかに存続させるのか。球場を所有する各自治体は難しい判断を迫られている。
岩手県と盛岡市は、老朽化した県営野球場と盛岡市営野球場をそれぞれ廃止し、後継施設として2023年4月に共同で「いわて盛岡ボールパーク」(きたぎんボールパーク)を開設した。球場は一つ減ったが、人工芝の屋内練習場を整備し、フットサルなど野球以外のスポーツも楽しめるようにした。大型ビジョンを生かしたスポーツのパブリックビューイング(PV)も実施している。
また、岩手は早朝野球が盛んなため、午前5時から新球場を利用できるようにした。早朝の利用料金は旧市営球場と同額だ。盛岡市の担当者は「年間20万人近くが来場しており、地域活性化につながっているのではないか。高規格化したことで多目的で楽しんでもらえるなど効果が出ている」と話す。
一方、新潟市では老朽化していた鳥屋野運動公園野球場が24年1月の能登半島地震で被災。グラウンドで液状化の被害が確認されるなどしたため、現在は使用を中止している。かねて球場の狭さや駐車場不足が課題となっていたこともあり、市が設置した有識者会議は移転・新築が望ましいと提言。だが用地取得費が高額に上る見通しとなったため市は移転を断念し、同じ場所に建て替える方針を決めた。
静岡県でも、老朽化が進む浜松球場が所在する浜松市に新球場を建設する計画がある。
プロ野球・広島の本拠地「マツダスタジアム」の設計などにも携わった日本女子体育大学の上林功教授(スポーツマネジメント)は「球場は、国内に大規模スポーツ施設が整備される先駆けになった存在で、地域に根ざしているケースは非常に多い。一方で地域事情は年月とともに変わっていく。スポーツ施設は地域にバランス良く配置され、住民が利用しやすい状況にあることが重要。移転などの際は県や市の垣根にこだわらず、住民と共にマスタープラン(基本計画)を作り上げる必要がある」と指摘する。【中里顕】
-
札幌の公園でクマ目撃情報相次ぐ 住宅街近く、9月1日まで閉鎖
17日午前8時40分ごろ、札幌市豊平区の西岡公園で「クマが目撃された」と管理人が豊平署に通報した。市は9月1日午前9時まで公園を閉鎖する。 同署によると、1…社 会 5時間前 毎日新聞
-
Uターンラッシュがピーク 新幹線や空の便が満席 高速上り線も渋滞
お盆を古里や旅行先で過ごした人たちのUターンラッシュが17日、ピークを迎えた。新幹線や空の便の多くが満席となり、高速道路にも長い車の列ができた。 JR各社に…社 会 7時間前 毎日新聞
-
Uターンラッシュ 福岡空港などで混雑、九州道は大雨の影響も
お盆を古里で過ごした人たちのUターンラッシュで九州・山口でも17日、交通機関が混雑した。福岡空港(福岡市博多区)では親族との別れを惜しむ人たちの姿がみられたほ…社 会 9時間前 毎日新聞
-
目も「日焼け」に注意 紫外線を吸収 将来の病気に影響も
厳しい暑さが続いています。外出する時は日傘が欠かせません。ところで、目も「日焼け」することをご存じですか? 注意点を分かりやすくQ&A形式で解説します。【矢澤…社 会 9時間前 毎日新聞
-
亡き人も生きる人も 大川小に「おかえり」の明かり 宮城・石巻
亡き人も、今を生きる人たちもみな古里に帰ってきて――。そんな願いを込めて紙灯籠(どうろう)に明かりをともす行事が16日、東日本大震災で児童74人と教職員10人…社 会 11時間前 毎日新聞