亡き人も生きる人も 大川小に「おかえり」の明かり 宮城・石巻
亡き人も、今を生きる人たちもみな古里に帰ってきて――。そんな願いを込めて紙灯籠(どうろう)に明かりをともす行事が16日、東日本大震災で児童74人と教職員10人が犠牲となった宮城県石巻市の震災遺構・大川小で開かれた。「おかえり」などの文字の形に並べられた明かりが柔らかな光を放った。
被災した古里のコミュニティーづくりに取り組む大川小卒業生ら「Team大川未来を拓(ひら)くネットワーク」がお盆に合わせて企画する「おかえりプロジェクト」で、今年で4回目。運営は交流のある聖学院大(埼玉県)の学生や卒業生ら約40人が協力した。
中庭には被災当時の在籍児童数と同じ108個の明かりが四つ葉のクローバーの形に並べられ、校庭の入り口付近には「おかえり」の文字が形作られた。LEDライトを包むのは全国から寄せられたメッセージ付きの和紙で、夕暮れとともに「忘れない」「平和を守る」といった言葉が浮かび上がった。
卒業生らが震災前の思い出を語るガイドもあり、中庭で四つ葉のクローバー探しをした思い出がある副代表の今野憲斗さん(26)は「参加した子どもが四つ葉を見つけてきてくれた。毎年子どもの参加が増えてうれしい」と笑顔をみせた。
代表の只野哲也さん(25)は津波で当時大川小3年の妹未捺(みな)さんを亡くしており「最近は妹と並走して活動に取り組んでいる気持ちになっている。100年続くプロジェクトにするために、子どもたちがまた来たいと思える会を続けたい」と話した。【百武信幸】
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