<1分で解説>3年連続で最も暑い夏 25年の最高気温は41.8度

2025/09/02 15:51 

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 気象庁が1日、今年の夏(6~8月)の日本の平均気温が、統計を始めた1898年以降で最も高かったと発表しました。昨年と一昨年を上回り、3年連続で記録を更新しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「史上最も暑い日本の夏」を解説します。

Q 日本の夏が史上最も暑かったって聞いたよ。どれくらい暑かったの?

A 今年の夏は、平年と比べて2.36度も高く、1898年からの記録で一番暑い夏になりました。

Q どの地域が特に暑かったの?

A 北日本では平年より3.4度、東日本は2.3度、西日本は1.7度高く、どの地域も1946年の統計開始以降最高の暑さでした。

Q 40度を超えた日もあったの?

A 40度以上になった日は過去最多の計9日あり、観測した地点も延べ30地点にのぼりました。

Q どこで一番高い気温が出たの?

A 8月5日に群馬県伊勢崎市で41.8度を観測し、国内の最高記録を更新しました。

Q 猛暑日も多かったの?

A 7月29日には全国で過去最多の323地点で、気温が35度以上になる猛暑日となりました。

Q どうしてこんなに暑くなったの?

A 気象庁によると、東南アジア近海の海面水温が高かったことなどで、チベット高気圧がいつもよりも日本付近に強く張り出したことや、太平洋高気圧も日本の南東を中心に強まったことで、二つの高気圧に日本列島が覆われるかたちとなり、広い範囲で気温が上がりました。

Q 今後も暑い夏が続くの?

A 気象庁の及川義教・異常気象情報センター所長は「統計記録に照らし、平均気温は断トツで高く、明らかな異常気象だ」と話し、地球温暖化の影響で気温が底上げされているため、長期的にみれば今後も平均気温が上がると考えられるといいます。

毎日新聞

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