化学機械メーカー「大川原化工機」（横浜市）を巡る冤罪（えんざい）事件で、警視庁の迫田裕治警視総監は１９日、東京都議会の警察・消防委員会で、公安部の捜査について「多大なご心労、ご負担をおかけした皆様、都民、国民の皆様に改めて深くおわびを申し上げる」と陳謝した。

　警視庁は８月、公安部の捜査指揮系統に機能不全があったなどとする検証報告書を公表した。違法捜査について迫田総監は「真摯（しんし）に反省している」とした上で「警察に与えられている捜査権の重みを十分に理解し、緻密かつ適正な捜査を推進する」と述べた。

　その後、鎌田徹郎副総監が検証報告書の内容を説明した。【木下翔太郎】