前仙台国税局長がパワハラ 口頭注意も改善なく、1カ月足らずで更迭

2025/09/19 18:41 

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 長時間の叱責など部下に対するパワーハラスメントを繰り返したとして、国税庁は19日、前仙台国税局長の馬場健氏を減給10分の2(3カ月)の懲戒処分にした。馬場氏は7月1日付で局長に就任したが、1カ月足らずで更迭されていた。

 国税庁によると、馬場氏は7月1日以降、複数の部下に対し「俺が話しているときに動くな」「なんで俺の意図をくんで仕事ができないのか」などと厳しく叱責したり、テーブルをたたいたりするパワハラ行為を繰り返した。

 不適切な言動について複数の申し出があったことから内部で調査を進め、パワハラ行為を認定。国税庁長官による口頭注意を受けたが改善されなかったため、馬場氏は更迭され、7月28日付で長官官房付になっていた。

 馬場氏は「深く反省している。(職務に)前のめり過ぎた。不安だった」と話しているという。

 仙台市内で記者会見した漆畑有浩・長官官房人事課長は「幹部職員としてあるまじき行為で、国民の信頼を損ない、深くおわびする。再発防止と綱紀の厳粛な保持の徹底を図っていく」と謝罪した。

 仙台国税局長の後任には、国税不服審判所次長の谷口真司氏が10月1日付で着任する。【遠藤大志】

毎日新聞

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