<eye>「少しでも危ないと思えば駆け付ける」 若者のひたむきな日々
夏のひとときを楽しむ海辺の笑顔は、若者たちのひたむきな日々が支えている。
日本ライフセービング協会によると、登録されているライフセーバーは全国で5374人。監視や海難救助、けがの応急処置まで、夏の海水浴場の安全確保を担う。その活動を多くの大学生が支えている。
日々の鍛錬で養った体力や救助技術を競う大会もある。千葉県御宿町で9月、全日本学生ライフセービング選手権が行われた。海でパトロールを続けた夏の日々を終え、日に焼けた学生たちが全国から775人参加した。 砂浜を駆け抜けバトンを奪い合う「ビーチフラッグス」や、海上の波風に負けずスイムやボードなどをリレーでつなぐ「オーシャンマンリレー」など「人の命を救う」という志を共にする仲間たちが時に競い時に協力し、ゴールを目指した。
「競泳と違い、泳力をお客さんやチームのために使える」。学生最後の夏を終えた法政大4年の山本一凜さん(21)は、つらさの中にもやりがいを感じていた。
ライフセービングを目的にした活動は1906年に豪シドニーで始まったといわれる。日本では91年に日本ライフセービング協会が発足。全国の海水浴場で地元クラブが活動する。今年は全国203カ所の海水浴場でライフセーバーがパトロールにあたった。
神奈川県湯河原町の吉浜海水浴場を拠点にする「湯河原ライフセービングクラブ」は、順天堂大や法政大など首都圏7大学のライフセーバー約30人が所属する。
活動期間中は午前6時過ぎに集合し、砂浜のゴミ拾いから一日が始まる。走ったり泳いだりする朝練をこなし、休む間もなく遊泳区域を示す赤と黄色の旗を砂浜に立て、救助に使うボードを設置。
午前8時の遊泳開始から午後5時の終了まで、常時5人前後で交代しながら「無事故で夏を終える」という同じ思いを胸に、海上や浜に目を凝らす。
同クラブ理事の永井宏さん(70)は、水泳部だった大学時代に一般開放していたプールで子どもがおぼれ亡くなったのを目の当たりにした。「救えたのではないか」という気持ちを持ち続け、社会人になってから豪州に渡ってノウハウを学び、半世紀にわたりライフセービングに関わる。
「少しでも危ないと思えば駆け付けること。大丈夫はない」。大学生たちとひと夏を共に過ごし、海の安全を守る大切さを伝え続ける。【吉田航太】
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