長女の遺体を自宅の冷凍庫に遺棄したとして、茨城県警牛久署は２５日、同県阿見町うずら野３、無職、森恵子容疑者（７５）を死体遺棄容疑で逮捕した。森容疑者は「２０年前に長女の遺体を冷凍庫に入れた」などと供述している。

　逮捕容疑は２３日午後０時５分ごろ、自宅１階の台所に置かれた冷凍庫内に長女・万希子さんの遺体を遺棄していたとしている。県警によると、２３日午前９時１５分ごろ、森容疑者が「自宅の冷凍庫に娘の遺体を保管している」などと牛久署に自首。容疑を認めているという。

　冷凍庫は上開き式で容量は約２０５リットルあり、幅約９５センチ、高さ約８５センチ、奥行き約６０センチ。遺体は両足を折りたたみ上半身が前方に倒れた状態で見つかった。Ｔシャツと下着を身につけ、遺体の上には毛布がかかり、庫内には枝葉と脱臭剤が複数置かれていた。

　森容疑者は「家中に臭いが充満したので冷凍庫を購入し遺体を入れた」などと供述。２０年前は夫と義母と３人暮らしだったが、義母は数年前に、夫は今月に亡くなっており、１人暮らしだったという。

　県警は２６日に遺体の司法解剖を行い死因を調べるとともに、長女が死亡した経緯などを捜査する。【斉藤瞳】