飲酒運転で検挙の副校長らを処分 不祥事相次ぎ対策公表 北九州市

2025/09/26 20:02 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 北九州市と市教育委員会などは26日、車の飲酒運転で検挙された市立中学の副校長の男性(48)ら3人を免職、自転車の飲酒運転で検挙された2人を停職12カ月の懲戒処分にしたと発表した。市は車の飲酒運転は全て懲戒免職とする厳罰化などの対策を公表した。

 このうち、副校長は5月、呼気検査で基準値を超えるアルコールが検出され、罰金30万円の略式命令を受けた。

 八幡西区保健福祉課の男性係長(52)と戸畑区保健福祉課の男性主任(37)はいずれも8月に酒気帯び運転で現行犯逮捕され、罰金の略式命令を受けた。

 酒を飲んで自転車を運転し検挙された消防局の主査級の男性(48)と行政委員会事務局の係長級の男性(46)もそれぞれ停職12カ月の処分とした。2024年11月施行の改正道路交通法で自転車の酒気帯び運転も処罰対象になっている。

 相次ぐ職員らによる飲酒運転発覚を受け、市は同日、これまで免職・停職だった自動車の酒気帯び運転を免職のみに。管理監督責任者の連座制を明記するなどの対策を公表した。

 また、市教委などは同日、「いじめ重大事態に係わる第三者調査委員会」(23年開催)の委員報酬9人分計9万4500円の未払い発覚を恐れ、本来は顚末(てんまつ)書の作成など必要な手続きを取るべきところを委員会が24年度に開催したように装って公文書を偽造したとして、課長級ら職員5人を停職や減給に、児童扶養手当の書類を偽造したとして主査級の職員を停職の懲戒処分としたと発表した。【山下智恵】

毎日新聞

社会

社会一覧>