オーバーツーリズム問題の踏切、警備員増員へ 実験で効果 江ノ電

2025/09/27 16:09 

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 神奈川県鎌倉市は10月から、オーバーツーリズム(観光公害)が問題になっている江ノ島電鉄鎌倉高校前駅近くの踏切周辺で、誘導員(警備員)を増員する。近くの公園に観光客らを誘導する実証実験が成果を上げ、その運用を続けることにしたという。

 踏切周辺では、撮影する観光客が道を塞ぐなどの事態が起きていた。市は9月13~16日、誘導員を増やし、近くの腰越ラッコ公園に設置した撮影スポットを案内する実証実験に取り組んだ。近隣住民からは「道が通りやすくなった」と評価する声が上がっていた。

 10月からは現行の2人体制を5~7人に増やし、増加分の人員も警備会社のスタッフが担う。来年3月末までは同じ体制を続けるという。

 実証実験では公園内にごみ箱を置いたが、ごみの量がそれほど多くなかったため、設置しない。【福沢光一】

毎日新聞

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