陸自佐賀駐屯地のオスプレイ、初の夜間飛行訓練 2時間強飛行

2025/09/30 06:30 

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 陸上自衛隊佐賀駐屯地(佐賀市)は29日、輸送機V22オスプレイの配備後初となる夜間飛行訓練を実施した。1機が午後6時過ぎの日没から2時間強にわたり、離着陸や有明海上での飛行を繰り返した。

 訓練は日没直後の午後6時10分ごろ、オスプレイ1機が隣接する佐賀空港の滑走路を離陸。午後7時ごろに一旦、駐屯地の駐機場に戻り、約20分後に再び離陸した。回転翼の緑のライトが二つの円を描きながら飛ぶ様子を、カメラを構えた人らが見守った。

 防衛省九州防衛局が佐賀県に対して2月に示した「運用計画」によると、夜間飛行訓練は午後5~10時の間に実施。佐賀空港を離陸後は基本的に、駐屯地南側の海上を回るルートを飛行して着陸する。夜間の離着陸は年間75日程度、実施日1日あたりで平均約5回としており、この日の離陸回数は5回だった。

 訓練の目的について、防衛省は「夜間の特性下で操縦を実施するための知識、技能及び判断力を習得すること」と説明。空港周辺より外を飛行する際は高度500メートル以上を確保し「他の演習場等に向かう際は、住宅地や病院等を極力避けて飛行する」としている。

 夜間訓練について、佐賀駐屯地は実施の1週間前からホームページで予定を公開。当初は予備日としていた30日も、午後9時半ごろまで実施予定としている。

 佐賀駐屯地は7月に開設。千葉県の木更津駐屯地に暫定配備していたオスプレイ全17機の移駐が8月に完了している。【成松秋穂】

毎日新聞

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