連合、芳野会長の3期目続投決定 自民政権との距離巡り調整難航
労働組合の全国組織「連合」は8日の定期大会で、芳野友子会長(59)の3期目の続投を正式に決定した。任期は2年。石破茂首相退任後の政権との向き合い方や低迷する組織率の向上など、難しいかじ取りを迫られることになる。
芳野氏はミシンメーカー「JUKI」の労働組合出身。機械金属産業の産業別労働組合(産別)「JAM」の副会長などを務め、2021年に女性として初めて連合会長に選出された。23年に再任され、2期目の春闘では物価高を背景に、2年連続で5%超の高水準の賃上げを実現した。ほかに選択的夫婦別姓の法制化を求めるなど、ジェンダー平等施策への働きかけも強めた。
一方、連合内では、自民党政権との距離感が近いとして3期目続投に否定的な意見も根強く、役員人事の調整は難航した。雇用者に占める労働組合員の割合を示す「推定組織率」が16・1%に低迷するなど「組合離れ」が進み、支持政党である立憲民主党と国民民主党の溝も深まっている。石破首相退任後の新たな政権の枠組みや経済政策などを巡り、連合として「一枚岩」になれるかがこれまで以上に問われている。
8日に開かれた記者会見では、国民民主の連立入りの可能性について質問が相次いだ。芳野会長は「容認できない」との姿勢をあらためて強調。「与野党が政策について切磋琢磨(せっさたくま)する熟議を目指している。国民民主党、立憲民主党が野党の立場で対峙(たいじ)していくことが重要だ」と述べた。
また初の女性総裁となった高市早苗氏について「女性がトップになったことは非常に意義がある。女性の人権や地位向上について、先頭を切ってご活躍いただきたい」と語った。
事務局長には新たに神保政史・電機連合会長が選出された。会長代行には新任の永島智子・UAゼンセン会長と続投の石上千博・自治労中央執行委員長がそれぞれ選出された。【塩田彩】
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