気象庁、特別警報を伊豆諸島の7町村に拡大 「最大級の警戒を」

2025/10/08 21:44 

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 気象庁は8日午後9時10分、台風22号の接近が予想される東京・伊豆諸島の利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村に暴風と波浪の特別警報を発表した。すでに発表している八丈町と青ケ島村を含め、特別警報の対象は7町村に拡大した。

 非常に強い台風22号は8日、伊豆諸島に向かって北寄りに進んだ。気象庁は「最大級の警戒が必要」として、暴風が吹く前に避難するよう求めた。9日明け方から朝にかけて最も接近する見通しで、伊豆諸島では線状降水帯が発生して大雨となる恐れもある。

 台風は高い海面水温などが影響し、想定以上に発達したという。8日午後6時時点で、青ケ島の南西約250キロをゆっくりと北北東に進んでいる。中心気圧は935ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心から半径130キロ圏は風速25メートル以上の暴風域となっている。

 伊豆諸島では9日に最大瞬間風速70メートルの猛烈な風が吹く見込みで、住居が倒壊する恐れがある。気象庁は「これまで経験したことがないような暴風、高波の恐れがある。頑丈な建物に移動し、屋内では窓から離れて」と呼びかけた。

毎日新聞

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