万博は相互理解と対話促す「公共財」 宣言の文案判明 13日閉幕

2025/10/11 20:16 

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 大阪・関西万博が閉幕する13日に165の国・地域・国際機関などがとりまとめる「大阪・関西万博宣言」の文案が明らかになった。国際社会が多様な課題に直面する中、大屋根「リング」に表れる「多様でありながら、ひとつ」というメッセージを世界に発信したことをアピールする。関係者間で文案の最終調整が進められ、13日の閉会式などで読み上げられる予定。

 宣言案によると、万博が相互理解と対話を促す重要な「公共財」であることを改めて示すと強調。万博の会場内外で活発に行われた交流や対話などは、将来の万博や国際交流の「道しるべ」となりうるとした。

 パビリオンの展示やイベントを通じて、「いのち輝く未来社会のデザイン」という問いに対する解釈を示したと評価。運営面では、来場予約システムや、パビリオンやリングの部材などの「リユース」(再利用)にも触れ、世界が直面する課題に向き合う、行動のきっかけや示唆となることを願う内容となっている。【岡崎英遠、古川宗】

毎日新聞

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