日ハム・郡司が貴重なソロ 新庄監督「めちゃくちゃかっこよかった」

2025/10/11 20:06 

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 ◇○日本ハム2―0オリックス●(11日・エスコン)

 日本ハムの新庄剛志監督はダッグアウトに帰ってきた選手に「めちゃくちゃ、かっこよかったよ」と最大級の賛辞を贈った。相手は1―0の四回に貴重なソロを放った郡司裕也だ。

 直前の流れは最悪だった。無死一塁で4番・清宮幸太郎が二ゴロ併殺打。だが、郡司は落ち着いていた。マウンドのオリックス・山下舜平大は150キロ台後半の速球を武器とするが、変化球はカーブかフォークで球種は少ない。だから変化球のいずれかに的を絞った。

 伏線は二回の第1打席。難しい外角の球を右越えの二塁打とし、先制の足がかりを作った。だからこそ大胆に狙い球を絞れた。果たして初球は甘く入った緩い変化球。完璧にとらえると、打球はライナーで左翼フェンスを越えた。

 「いつも通りやったほうがいいんじゃないかと考えた。あまり緊張せずにやれた」という昨年のポストシーズンは無安打だっただけに、今年は逆転の発想に至った。「負けたら終わりと自己暗示をかけ、プレッシャーをかけてやっている」。それが結果につながった。

 ヒーローインタビューでは「4番が情けないゲッツーだったので、(自分が)4番らしいバッティングをしようと思った」とブラックジョークを飛ばし、ファンの笑いを誘った。

 もともとは捕手だが、内外野もこなせるので重宝されている。加えて打力も高い。CSにおいてもチームに欠かせない人材だ。【岸本悠】

毎日新聞

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