囲碁・一力遼名人が初防衛で4冠守る 第6局で芝野虎丸十段降す

2025/10/15 19:35 

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 囲碁の第50期名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局が14、15の両日、愛知県田原市で打たれ、一力遼名人(28)が芝野虎丸十段(25)に154手で白番中押し勝ちし、4勝2敗で名人位を初防衛した。一力名人は本因坊、棋聖、天元と合わせた4冠を堅持した。芝野十段は2期ぶり4度目の獲得は果たせなかった。

 対局は、中盤まで形勢が二転三転する難解な戦いとなる。しかし終盤、一力名人が相手の隙(すき)を突いてリードを奪い、そのまま振り切った。一力名人は終局後、「本局も含めて判断が難しい碁が多く、自分自身まだまだだなと感じる部分もあったが、一つ結果を残すことができたのはよかった」と振り返った。一方、芝野十段は「形勢判断を含めて全体的にミスが多く、結果は仕方がない」と話した。

 一力名人は17日開幕の王座戦五番勝負でも、井山裕太王座に挑戦しており、自身初の5冠を目指す。一力名人は「一局一局丁寧に戦っていきたい」と語った。【武内亮】

毎日新聞

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