2024年に見つかった「暗夜行路」自筆草稿 千葉・我孫子で公開へ
2024年4月に見つかった作家・志賀直哉(1883~1971年)の代表作「暗夜行路」の自筆草稿が、千葉県我孫子市白樺(しらかば)文学館(同市緑2)で31日から一般公開される。
草稿は昨年4月に同市内の小熊吉明さん宅で、志賀と交流があった小熊さんの曽祖父太郎吉さんの遺品を整理していて見つかった。市販のノートに49ページにわたって書かれたもので、表紙には「志賀直哉氏ノ小説原稿ノ下書 大正十二(1923)年 是登(太郎吉さんの号)文庫」と書かれている。小熊さんから連絡を受けた市が、志賀ら白樺派の研究者である生井知子・同志社女子大教授に鑑定を依頼し、志賀の直筆と確認された。
暗夜行路は21年に前編が、22~37年にかけて後編が発表された志賀唯一の長編小説。残された草稿も多く、そのほとんどが日本近代文学館(東京都)に収蔵されて志賀直哉全集にも掲載されている。
我孫子市で新たに見つかったのは、前編に比べて残っている数が少ない後編の草稿で、鉛筆書きの文章を線で消したり、書き加えたりと、細かく手直しした様子がうかがえる。また、ノートには草稿のほか、当時の心境や手紙の下書き、新たに住む家の間取り図なども記されている。
志賀は暗夜行路執筆期と重なる15~23年に我孫子に住み、その住居跡は「志賀直哉邸跡」(同市緑2)として整備され、暗夜行路のほか「城の崎にて」「小僧の神様」などを執筆した書斎も残る。
白樺文学館の担当者は「我孫子に移り住む直前に使っていたノートと思われる。我孫子を去る直前に交流の深かった太郎吉さんに譲ったのではないか。文学史的な価値だけでなく、我孫子と志賀の関わりを示す資料でもある」と話している。
草稿が公開される白樺文学館の特別展「『暗夜行路』の軌跡」は31日から来年3月1日まで。入館料300円(高校生・大学生200円、中学生以下無料)。
関連イベントとして、12月14日午後1時半から市生涯学習センター「アビスタ」(同市若松)で、生井教授の講演会「新資料『暗夜行路』草稿をめぐって 志賀直哉と我孫子」が開かれる。無料。申し込み先着100人(11月20日から電話受け付け)。問い合わせ・申し込みは白樺文学館(04・7185・2192)。【高橋努】
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