「伏見工」ラグビーポールが記念品に 京都市、CFで遠征費募る

2025/11/01 07:45 

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 伏見工時代から数えて「花園」出場21回を誇る京都工学院高ラグビー部を支援するため、京都市が「クラウドファンディング型ふるさと納税」を実施している。目標金額の300万に到達した際には、3万円以上の寄付者に伏見工グラウンドのラグビーポールを加工した記念品を贈る。期間は11月5日まで。

 伏見工の跡地は現在大規模住宅開発が進められており、校舎やグラウンドはすでに解体。市によると、当初はポールの再利用を検討したが、老朽化で引き抜けず、切断して廃棄する予定だったという。しかし、ファンも多い伏見工ラグビー部の設備を残したいとの声が上がり、現チームへの活用が決まった。

 寄付金は遠征費や宿泊費、グラウンドの整備代に充てる。同校によると、物価高の影響で遠征にかかる費用も高騰し、保護者への負担が重くなっているという。また開校から10年近くがたち、人工芝グラウンドの状態も悪くなっているため、安全に練習できる環境を整えたいとしている。

 伏見工を全国的な強豪に育てあげた「泣き虫先生」こと山口良治さんは「ポールには数え切れない思い出が詰まっています」と市にコメントを寄せ、「校名が変わっても伏工の精神を忘れずに切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張っていただきたい」としている。

 クラウドファンディングは「ふるさとチョイス」で2000円から受け付けている。【資野亮太】

毎日新聞

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