「クマダス」登録者が急増 クマの出没情報を表示、秋田県が運用
クマの出没情報をスマートフォンやパソコン上の地図に表示するシステムがある。秋田県が運用する「クマダス」だ。クマによる人的被害が相次ぐ中、クマダスの登録者が急増している。
クマダスは秋田県内の情報が対象。目撃情報を集約し、地図上の該当箇所にクマのアイコンが表示される。アイコンを選択すると、日時や目撃時の状況、住所や頭数を閲覧できる。
運用を開始したのは2024年7月。今年9月末時点の登録者は約1万人だったが、10月の1カ月だけで5000人超が追加で登録した。県の担当者は「システムを知ってくれてうれしいが、サーバーの動作が遅くなるほどアクセスが増えている」と話す。
SNS上では「秋田出張が決まったのでクマダスを確認」「来週秋田に行く。クマダスを見ていると不安になってきた」といった書き込みがみられ、県外の人も活用しているようだ。「クマダスのフォーマットを全国展開すべきだ」という意見もある。
システムは、イノシシやシカにも対応している。目撃期間や市町村別、動物による絞り込み検索も可能。誰でも閲覧できるが、無料登録すると地域別の出没情報をメールなどで受け取れる。
他県でも似たようなシステムはあるが、県が市町村の情報を集約するため時間がかかる。クマダスは各自治体が直接入力する仕組みで、速報性に優れている。
クマダスは、目撃した住民が直接投稿することもできる。その場合は、自治体職員が信ぴょう性を精査した上で反映させる。
環境省によると、秋田県の今年度のクマの出没件数は9月末時点で3089件。昨年度の1340件の2倍を超えている。秋田県では3人が死亡した。
県の担当者は「県民はクマと折り合いをつけて生活している。過度に恐れず、可視化した情報を活用してほしい」と話している。【宮城裕也】
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