高速3社が四国など暫定2車線区間で区画柵増設へ 重大事故抑止狙い

2025/11/07 16:28 

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 高速道路を運営するNEXCO東日本、中日本、西日本の3社は6日、暫定2車線区間15路線、延べ約17キロメートルについて、対向車線への車両飛び出し防止効果が高い区画柵を増設すると発表した。正面衝突事故など重大事故の可能性を減らすのが狙いで、いずれもワイヤロープの設置が難しい長い橋りょう・トンネル区間。おおむね2年以内の設置完了を目指す。

 このうち、四国では、7月14日に高速路線バスとトラックが正面衝突し14人が死傷する事故現場となった徳島自動車道土成インターチェンジ(IC)―脇町IC間の「柿ノ木谷高架橋」(設置延長約300メートル)に加え、同自動車道井川池田IC―川之江東ジャンクション間の「新山トンネル」(同約900メートル)▽松山自動車道内子五十崎IC―大洲IC間の「新谷高架橋」(同約600メートル)▽高知自動車道高知IC―伊野IC間の「鏡川橋」(同約400メートル)――が対象。このうち、「柿ノ木谷高架橋」では、4日からコンクリート製のセンターブロックを設置する工事が始まっている。

 設置される区画柵には、センターブロックか金属製のセンターパイプがあり、西日本高速道路(NEXCO西日本)によると、いずれになるかは今後関係機関との調整を経て決まる見通し。【植松晃一】

毎日新聞

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