首都高6人死傷事故、被告が控訴 懲役7年6月の東京地裁判決に不服

2025/11/18 12:21 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 首都高速道路で2024年5月、玉突き事故を起こして6人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などに問われた元トラック運転手、降籏(ふりはた)紗京(さきょう)被告(29)は、懲役7年6月とした4日の東京地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。17日付。

 被告は公判で「遺族の方々の怒りや悲しみが深いことは理解している。どのような刑でも受ける覚悟だ」と述べていた。

 地裁判決によると、大型トラックを運転していた被告は24年5月14日午前7時半ごろ、埼玉県戸田市の美女木ジャンクション(JCT)付近の首都高5号池袋線下りで、渋滞の列に時速75~80キロで追突した。計6台を巻き込み、3人を死亡させ、3人に重軽傷を負わせた。

 判決は、事故の数日前から体調不良が続き、事故前夜も十分に眠ることができていなかったのに勤務先に運転の交代を依頼しなかった▽運転時に意識が遠のくなど、正常な運転がとてもできないと認識できたのに運転をやめなかった――と指摘。「無謀な運転を漫然と継続しており、過失は極めて大きい」と非難していた。【安達恒太郎】

毎日新聞

社会

社会一覧>