過去最高5259万円で落札 特産松阪牛の女王に「かずみ」

2025/11/23 18:55 

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 特産松阪牛の「女王」を決める第74回松阪肉牛共進会が23日、三重県松阪市伊勢寺町の松阪農業公園ベルファームで開かれた。女王と称される「優秀賞1席」に明和町池村の肥育農家、中尾教昭さん(64)が育てた「かずみ」(686キロ)が選ばれ、津市の精肉店「朝日屋」がこれまで最高額だった5000万円を更新し、昨年の3032万円を大きく上回る5259万円で競り落とした。

 松阪牛の中でも兵庫県産の子牛を伝統的な手法で900日以上育てた牛が特産松阪牛とされる。予選を勝ち抜いた50頭の中から審査により1~5席が決められ、「かずみ」は体の幅、張り、深みなど各部位のバランスが良い点などが認められた。中尾さんの牛は2年連続で1席に選ばれた。

 朝日屋の香田佳永社長(65)は「今年の夏は特に暑かったので、生産者の皆さんが苦労された分に見合った金額をつけたかった」と語った。

 朝日屋では12月11日から恒例の「名牛まつり」を開催する。1席の牛は24日から通常価格で販売する。【下村恵美】

毎日新聞

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