お坊さんNo.1決める「H1法話グランプリ」 若手僧侶たちが登壇

2025/12/06 19:46 

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 宗派を超えた若手僧侶たちが法話を披露し合い「もう一度会いたいお坊さん」ナンバーワンを決める「H1法話グランプリ2025」(毎日新聞社など後援)が6日、奈良市のなら100年会館で開かれた。事前の選考で選ばれた45歳以下の8人が登壇し、臨済宗妙心寺派・大安禅寺(福井市)の高橋玄峰(げんぽう)副住職(43)がグランプリに選ばれた。審査員特別賞は浄土真宗本願寺派・真浄寺(北海道清水町)の永田弘彰(こうしょう)住職(39)に贈られた。

 多くの人に仏教に触れてもらう機会をと、有志の僧侶らで作る実行委員会が2年ぶりに開催。他に西山浄土宗、黄檗(おうばく)宗、曹洞宗、浄土宗、真言宗豊山派、日蓮宗の僧侶がそれぞれ10分の法話をし、仏の教えを届けた。宗教学者の釈徹宗(しゃくてっしゅう)さんやアーティストのいとうせいこうさんらが審査員を務め、約1500人の来場者や、今回初めて全国15カ所のイオンシネマで開かれたライブビューイングの観覧者約750人とともに投票してグランプリを決めた。

 グランプリの高橋さんは「心時間を生きる」と題して法話。「皆さんは時間を使っているか、それとも時間に使われているか」と問いかけ、時計の針だけにとらわれるのではなく、自分の心の針で人生を導いていくことの大切さを語りかけた。【花澤茂人】

毎日新聞

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