「死者いなかったのは幸い」 師走の港町、灯籠もツリーも倒れ 八戸
青森県沖を震源とし、8日深夜に発生した地震で、震度6強を観測した青森県八戸市は死者こそ出なかったものの、さまざまな被害があった。師走の港町では後片付けに追われる人たちの姿が見られた。
市街地に近い長者山新羅神社では、境内にある石の灯籠(とうろう)が軒並み倒れるなどした。「東日本大震災以上の被害。何から手をつければよいかわからない」。近くに住む会社員、若林徳幸さん(48)は普段から神社の手伝いをしており、9日も午前8時ごろから、割れたガラスや、砕けた獅子舞に使う道具などの片付けに追われた。「東日本大震災の時は壁がはがれた程度だったが、今回は一晩で本殿内にがれきがたまり、あぜんとした」と嘆く。
正月の準備でお守りを仕入れるなど、忙しくなり始めた時、地震が襲った。祭りが好きで、高校時代から神社で催しがあるたびに手伝ってきた。「悲しいけれど、前に進まないといけない。だから笑うしかない」。肩を落としながらも、作業の手を止めなかった。
◇商業施設ではツリーが横倒し
市中心部にある「八戸ショッピングセンターラピア」は入り口付近の吹き抜けに建物上部にある壁が崩れ、床に散乱した。9日は臨時休業となった。落ちてきた壁の一部は、店内のクリスマスツリーを横倒しにし、エスカレーターを壊すほどだった。
ラピアで買い物をする予定だったという市内在住の女性(75)は「余震も続いたので、家族7人で一つの部屋に固まって夜を明かした。とても眠れなかった。今後1週間ほど大きな地震が来る可能性が高くなったと聞いた。東日本大震災の時も前日に地震があったので不安だ」と話した。
2日前にラピアを訪れたという製造業の男性(56)は壁の一部がエスカレーターに散乱しているのを見て「びっくりした。利用客がけがをしないで良かった」と困惑した表情で語った。自宅は海が近く、津波への心配も消えないという。
◇市長「死者なかったの幸い」
八戸市の熊谷雄一市長は9日夕に記者会見し、「市民の命が失われていないのは幸いだ」と述べる一方、「被害は調査すればするほど広がっている。復旧の費用や期間はどれぐらいかかるかはわからない。被害状況を把握し、関係機関に要望したい」とした。
また、大規模地震の発生可能性が平常時より相対的に高まっているなどとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されたことについては「市民に冷静な対応をお願いしたい」と語った。【洪玟香、佐藤岳幸】
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