体重135キロ サッカー部所属の中3が角界へ 観戦時にスカウト

2025/12/11 11:45 

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 静岡県富士市立吉原第三中学校3年の本多紘己(こうき)さん(15)が来春、大相撲の錣山(しころやま)部屋に入門することになった。9日、同中をあいさつに訪れた錣山親方(元小結・豊真将)と記者会見に臨んだ本多さんは「優しい心と強くなるという意志を持ち、みんなに愛される力士になりたい」と目標を語った。

 本多さんは身長189・7センチ、体重135キロ、靴のサイズは31センチと恵まれた体格の持ち主。相撲経験はなく、学校ではサッカー部に所属していた。錣山親方によると、本多さんが今年4月、神奈川県藤沢市での春巡業を家族で観戦した際に「大きな体が偶然目に留まり、あわてて声を掛けて『相撲をやってみないかい』と誘った」のが出会いという。

 夏休みなどに稽古(けいこ)を体験し、「想像の2倍も3倍も厳しかったけれど、先輩力士が激しくぶつかり合う姿が格好良かった」と感じた本多さん。「スポーツは苦手。親元から離れるのも寂しい」といいながらも、最後は自分で入門を決断したという。

 現役時代、誠実な人柄と土俵の態度で愛された親方は「心も体もまだまだ成長の途中なので、慌てずゆっくり育てていく」方針だ。

 「まずは幕内。最終的には一番上を目指したい」という本多さんは、新弟子検査を経て、来年の三月場所で初土俵を踏む予定だ。【丹野恒一】

毎日新聞

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