金属買い取り業者の敷地に侵入して銅線などを盗んだとして、福岡県警などは１１日、無職、グエン・ヒュー・チュオン容疑者（２６）らベトナム国籍の技能実習生の男性４人を建造物侵入や窃盗などの疑いで逮捕・送検し、捜査を終結したと発表した。福岡、山口両県で２０２４年６月～２５年１月にあった窃盗事件など２２件（被害総額約５６６０万円相当、計約４１トン）を確認した。

　送検容疑は２４年８月～２５年１月、両県の金属スクラップヤードに侵入し、銅線や銅チップなど（同約３０１３万円相当、計約２４トン）を盗んだとしている。うち２人が「生活費が欲しかった」と容疑を認めていたという。

　県警によると、容疑者らはＳＮＳを通じて事件ごとに異なるメンバーが集められ、容疑者４人と別の指示役が見つけた現場から４～７人で盗んでいた。盗んだ銅線は別の人物が回収して愛知県の買い取り業者に売却していたという。指示役の２人は既にベトナムへ出国した。【川畑岳志】