「1週間程度強い揺れに注意を」 政府の地震調査委が臨時会

2025/12/09 22:45 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 青森県東方沖で8日夜に起きたマグニチュード(M)7・5の地震を受け、政府の地震調査委員会(委員長、平田直・東京大名誉教授)は9日、臨時会を開いた。震源域周辺では地震が続発する事例が確認されているとして、1週間程度、さらに強い揺れをもたらす地震に注意を呼び掛けた。

 調査委によると、今回の地震は1968年に死者52人を出した十勝沖地震(M7・9)の南北2カ所の滑り域のうち北側で発生した。平田委員長は「今回の地震は十勝沖地震の滑りに比べるとずっと小さい。東日本大震災では過去に何度も滑った領域を超えてはるかに大きく滑った。規模が大きな地震が起きる可能性に十分注意してほしい」と話した。

 調査委によると、8日の地震以降、震源域周辺ではM6・4の地震を含め最大震度1以上を観測する地震が9日午後2時までに15回起きた。調査委は、青森県東方沖などで30年以内にM7~7・5程度の地震が発生する確率を最高ランクの「90%程度以上」と評価していた。【垂水友里香】

毎日新聞

社会

社会一覧>