子ども食堂が過去最多更新 1万2601カ所、物価高も「踏ん張る」
子どもに無料や低額で食事を提供する「子ども食堂」が全国で少なくとも1万2601カ所開設されており、過去最多を更新したことが支援団体の調査でわかった。
自治体や企業、団体の連携による支援の広がりが要因という。物価高の影響を感じている運営者は約85%に上ったが、開催頻度や料金を維持している食堂が多かった。
◇子ども食堂ありの小学校区が4割に
認定NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」(東京都)が11日に発表した。むすびえは2025年6~10月、全国の団体や自治体を対象に調べた。調査は18年度から毎年実施しており、今回で8回目。
子ども食堂の数は速報値で、24年度の1万867カ所から1734カ所増加。子ども食堂が1カ所以上ある小学校区は全体の約4割になった。
都道府県別では、東京都が1325カ所で最多。次いで大阪府(1056カ所)、神奈川県(678カ所)と続いた。都市部に多かった。
◇「助成金取りにくくなり資金不足」も
また、運営者を対象にした調査結果も公表。困りごとを複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「運営資金の不足」「支援のための周知・広報」(ともに47・2%)だった。次いで「運営スタッフ・ボランティア不足」「後継者不足」が続いた。
子ども食堂が増えたことにより、助成金を獲得しにくくなって資金不足に陥る食堂もある。自由回答欄には「助成金の採択率が下がり、会場費や食材費が不足している。寄付金や自己負担だけでは厳しい」といった声もあった。
また、この1年で「物価高による影響を感じている」と答えた運営者は84・7%。「費用負担が増えた」と回答した運営者も61・9%に上った。
それでも、開催頻度や料金、食事内容は変更していないと答えた運営者は63・6%に上り、変更したのは14・2%にとどまった。
この日、むすびえの三島理恵理事長は「地域の子ども食堂を支える皆さんの頑張りと踏ん張りによって何とか保たれているのが現状。共感とともに応援が広がっていけば」と、さらなる支援を訴えた。【岡田英】
-
河合塾が「ドルトンX学園高校」開校へ 岩手に本校、海外にも拠点
予備校の河合塾グループは9日、岩手県一関市に広域通信制高校を2027年4月をめどに開校すると発表した。生徒の学習の場として、国内外に複数の「地域拠点」を設置。…社 会 1時間前 毎日新聞
-
おもちゃの車で手術室へ 子と親の不安和らげ好評 久留米大病院
手術を受ける子どもの不安を和らげようと、福岡県久留米市旭町の久留米大病院が、手術室までおもちゃの車に乗って移動する取り組みを始めた。 2017年ごろから米国…社 会 1時間前 毎日新聞
-
保険代理店、東京海上を提訴 手数料ポイント「一方的に引き下げ」
損害保険会社が保険代理店に支払う手数料を算定するのに使われる「代理店手数料ポイント」の数値を、損保会社が一方的に引き下げて手数料が減額されたとして、保険代理店…社 会 2時間前 毎日新聞
-
売れ残った「訳あり品」専用の冷蔵ロッカー 3~5割引で販売 神戸
その「訳あり品」、みんなで「分け合って」みませんか――。 弁当店やパン屋、農産物直売所などで閉店まで売れ残った「食品ロス」を専用冷蔵ロッカーで預かり、アプリ…社 会 3時間前 毎日新聞
-
人手足りず「教頭が担任」 兵庫公立小中と特支、教職員217人不足
兵庫教職員組合は神戸市を除いた県内の公立小中学校と特別支援学校で常勤・非常勤の教職員が定員に達していない「未配置」の実態を調査した結果を発表した。10月1日現…社 会 3時間前 毎日新聞













