視察先で同僚にわいせつ容疑、津市議を不起訴 処分理由は明かさず

2025/12/16 18:15 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 視察先で同僚の女性市議にわいせつ行為をした疑いがあるとして、津市の男性市議(57)が不同意わいせつなどの容疑で県警から書類送検された問題で、津地検は16日、この市議を不起訴処分とした。「関係者の名誉、プライバシーに深く関わるため、処分理由について詳細を明らかにできない」としている。

 関係者によると、2人は2023年7月に津市議会総務財政委員会の視察で北海道を訪問した。小樽市内で宿泊した際、女性市議はホテルのエレベーター内で抱きつかれたり、キスされたりしたとして北海道警に被害を届け出。事件を引き継いだ県警が24年9月に書類送検していた。

 不起訴になったことについて、男性市議は「やっと形として出た。事実無根と言ってきたが、やっていないということで、この結果となったと思う」とコメントした。

 一方の女性市議は「非常に遺憾。私は中傷を受け、トラウマを抱えたまま過ごしている。性被害を受けた被害者が声を上げられるように、取り組んでいきたい」と述べた。【長谷山寧音】

毎日新聞

社会

社会一覧>