「来年こそはいい年に」 年の瀬でにぎわう大阪・黒門市場

2025/12/30 17:32 

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 なにわの台所として知られる「黒門市場」(大阪市中央区)は30日、正月用の縁起物や生鮮食品などを買い求める客や観光客でにぎわった。黒門市場商店街振興組合によると、31日までの3日間で計約30万人の人出を見込んでいる。

 全長約580メートルに約150の店が並ぶ。訪れた人たちは鍋用のフグやカニ、タイの塩焼きなどを品定めして手に取っていた。

 総菜屋「石橋食品」では、数の子や栗きんとんなどのおせち料理を販売。石橋順治社長(75)は「食材の原価が上がっているが、企業努力で値段は抑えている。お正月の買い出しで年1回、買いに来るお客さんに会うのが楽しみだ。おいしい料理を食べてほしい」と話した。

 大阪市東住吉区の会社員、福本和弘さん(65)は正月用の煮しめや魚などを買いに来たといい、「今年は個人的にはいいことがなかったので、来年こそはいい年にしたい」と願った。【砂押健太】

毎日新聞

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