年の瀬のアメ横にぎわう 客足好調、仕入れ値高騰でも値段抑え

2025/12/30 18:35 

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 年の瀬を迎えた東京・上野のアメ横商店街は30日、大みそかや正月用の食材を求める人たちでにぎわった。27~31日までの5日間で200万人ほどが訪れる見込みで、店先にマグロやカニ、果物などが並ぶ通りは大勢の買い物客でごった返した。

 アメ横商店街連合会によると、今年も客足が好調で、29日時点で183万人が訪れた昨年を上回った。物価高の影響で仕入れ値は高騰しているが、各店の企業努力で値段は例年並みに抑えられているという。

 通りでは、従業員の威勢の良い呼び声とともに、商品の値札にバツ印がつけられ、次々と値下げしていった。鮮魚店「魚草」店主の大橋磨州(ましゅう)さん(43)は「漁獲量の減少などで年々仕入れ値が上がるが、アメ横でお得に買いたいという声に応えつつ、おいしい魚を提供したい」と話した。

 家族3人で訪れた東京都の会社員、三戸一能さん(52)は「どんどん値段が下がったり、おまけが増えたりして子どもと楽しんで買い物できた。買った食材を大みそかに家族で楽しみたい」と買い物袋を両手に抱えていた。【宮城裕也】

毎日新聞

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