東名あおり運転一家4人死傷 被告の懲役18年確定へ 最高裁上告棄却

2026/01/20 17:39 

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 神奈川県大井町の東名高速で2017年、あおり運転で一家4人が乗った車を停車させ、後続車の追突で死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた石橋和歩(かずほ)被告(34)の上告審で、最高裁第1小法廷(安浪亮介裁判長)は19日付の決定で、石橋被告の上告を棄却した。危険運転致死傷の成立を認めて懲役18年とした差し戻し後の1、2審判決が確定する。

 裁判官5人全員一致の判断。弁護側は被告の運転と被害者の死傷との間に因果関係がないと主張したが、小法廷は「上告理由に当たらない」と判断した。

 差し戻し後の1、2審判決によると、石橋被告は17年6月5日夜、東名高速を走行中、静岡市の萩山嘉久さん(当時45歳)と妻の友香さん(当時39歳)、娘2人が乗ったワゴン車に急な加減速を繰り返して接近し、停止させた。ワゴン車はトラックに追突され、夫婦が死亡、娘2人がけがをした。

 弁護側は公判で「車を停止させたのは被害者の判断で、被告の運転が原因ではない」と主張した。しかし、差し戻し後の1審・横浜地裁の裁判員裁判(22年6月)は「被害者は被告の妨害運転の影響で冷静な判断ができず、停止するほかないと追い込まれた」とし、弁護側の主張を退けた。東京高裁判決(24年2月)もこれを支持していた。

 差し戻し前の1、2審判決も危険運転致死傷の成立を認めたものの、東京高裁判決(19年12月)が、横浜地裁(18年12月)の訴訟手続きに法令違反があったとして破棄し、審理を地裁に差し戻した。【三上健太郎】

毎日新聞

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