「想定しうる最悪な判決」 危険運転否定の高裁判決に遺族憤り
「想定しうる最悪な判決だ」。1審の大分地裁判決から一転、危険運転の成立を否定した22日の福岡高裁判決を受け、事故で死亡した小柳憲さん(当時50歳)の姉、長(おさ)文恵さん(60)は閉廷後に開いた記者会見で憤りをあらわにした。
長さんは「一般市民の感覚と司法が、これだけかけ離れているのかと改めて感じる判決だった」と語気を強めた。閉廷後は検事と面会し、「今後のためにも引き下がるわけにはいかない」と上告を求めたという。
判決読み上げの最中に涙を流した理由を尋ねられた長さんは「弟の無念を晴らしたいと生きてきた5年。悲しいというか悔しい思い」と声を落とした。
判決で平塚浩司裁判長は、検察側が事故当時と同じ条件で実証していないことなどを理由に「具体的な立証がなされていない」「一般論に過ぎない」と繰り返した。長さんは「一般道で危険な運転を物理的に立証できるのか」と首をかしげた。
判決公判には、2023年2月に宇都宮市の国道で、時速160キロ超で走行した車に追突された事故で夫・佐々木一匡(かずただ)さん(当時63歳)を亡くした妻の多恵子さん(61)も訪れた。多恵子さんは「真っすぐ走れているからいくら速度を出しても大丈夫だと、裁判官の口から聞くとは思わなかった。実証しなければ認めないと言われ、憤りを感じた」と述べた。
1999年に東名高速道路で飲酒運転の大型トラックに追突されて2児を失い、危険運転致死傷罪の創設に尽力した井上保孝さん(75)は「危険運転致死傷罪ができたときに、悪質で危険な運転は適用できると考えていたが、現実的に不可能な立証をしろと言われるとは思っていなかった。遺族は当然ながら、一般国民も納得はできないだろう」と話した。【井土映美】
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