刑法犯認知件数は77万件 コロナ禍前を初めて上回る 4年連続増

2026/02/12 10:05 

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 警察が2025年に認知した刑法犯は前年より3万6463件(4・9%)増の77万4142件(確定値)だったことが12日、警察庁のまとめで判明した。4年連続の増加で、新型コロナウイルスの感染拡大前の19年(約74・9万件)を初めて上回った。

 ピークだった02年から戦後最少となった21年まで減少していたが、その後は毎年増えている。増加傾向に転じたかについて、警察庁は「コロナ禍前を単年で上回ったことのみで転換したとは言えない」としている。

 警察庁が実施した体感治安に関するアンケートでは、この10年で治安が「悪くなった」「どちらかといえば悪くなった」との回答は前年比3・1ポイント増の79・7%だった。体感治安が悪化している傾向がうかがえる。

 刑法犯の認知件数を19年と比較すると、詐欺が9割を占める知能犯が4万1442件増の7万7473件、風俗犯が1万1494件増の2万204件となり、全体を押し上げた。

 風俗犯が増えたのは、23年施行の性的姿態撮影等処罰法違反や不同意わいせつの増加が主な要因。法整備や被害の相談をしやすい環境が整ってきたことが関係しているとみられる。

 サイバー犯罪では、インターネットバンキングの不正送金の被害額は前年比17・9%増の102億4000万円と過去最多だった。

 また、アサヒグループホールディングスや通販大手アスクルなどで被害が明らかになった身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」の警察へ報告された被害件数は4件増の226件となり、高水準で推移している。【深津誠】

毎日新聞

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