2040年に理系5割、将来は文理区分なし 文科省の高校改革案判明

2026/02/12 18:54 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 文部科学省が高校教育改革の基本方針として取りまとめた「グランドデザイン」の概要が12日、関係者への取材で判明した。理系人材の育成強化が柱の一つで、全ての普通科高で文理横断的な学びに取り組む。現在は3割程度にとどまる理系の生徒を2040年に5割まで増やし、将来的には文理の区分をなくすことを目指すとした。

 グランドデザイン策定は、人口減少やデジタル人材の不足、26年4月の開始が予定されている私立高の授業料無償化の影響も見据え、高校の質を向上させる狙いがある。文科省は27年度に新たな交付金を創設し、自治体・高校への支援を強化する方針。

 具体的には、人工知能(AI)やデジタル技術を駆使できる教養と科学的思考力を備えた人材を育成するため、普通科のあり方の転換を図る。大学・産業界との連携強化や高度な実験環境がある理数探究拠点の整備、理数担当の教員を中心として探究活動を支える専門チームの構築などを後押しする。

 このほか、工業や商業などの専門高校に対しては、定期的な企業での業務経験の必修化や、ものづくりからマーケティングまで一体的な学びの実践などを支援する。遠隔授業も充実させ、生徒が自治体内外の複数の高校で学べる仕組みも検討する。全日制・定時制・通信制の併修により柔軟に教育課程を編成できるようにする。

 文科省は都道府県ごとに改革を先導する高校への支援を進める。グランドデザインは13日に公表される。【斎藤文太郎】

毎日新聞

社会

社会一覧>