日産社長、最終赤字6500億円予想も「長期的な業績改善のため」

2026/02/12 20:12 

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 経営再建中の日産自動車は12日、2026年3月期の連結最終(当期)損益が6500億円の赤字になる見通しだと発表した。大規模リストラに伴う費用の計上が主因。過去3番目に大きい6708億円の最終赤字に陥った前期に続き、2年連続の巨額赤字となる。

 これまでリストラ費用を算定中として最終損益予想の公表を見送っていた。売上高は11兆7000億円から11兆9000億円(前期比5・8%減)に、営業損益は2750億円の赤字から600億円の赤字(前期は697億円の黒字)に、従来予想を上方修正した。営業赤字は5期ぶり。

 横浜市の本社ビル売却による特別利益を計上するなど損失の圧縮を図るが、リストラ費用をカバーしきれない。日産は25年5月に経営再建計画を公表し、世界7工場と従業員2万人の削減などの合理化を進めている。ただ26年1~3月に追加リストラを行う可能性があり、今回その関連費用も盛り込んだとしている。

 横浜市で記者会見したイバン・エスピノーサ社長は「損失の大部分は長期的な業績改善に向けたもので、順調に進んでいる。引き続き財務規律を徹底し、画期的な商品と技術の投入を加速していく」と述べた。

 同時に発表した25年4~12月期連結決算は、最終損益が2502億円の赤字(前年同期は51億円の黒字)、営業損益が101億円の赤字(同640億円の黒字)。売上高は前年同期比6・2%減の8兆5779億円だった。【鶴見泰寿】

毎日新聞

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