異色の子ども向け寺山修司作品を再構築 少年のピュアな心描く 東京

2026/02/12 17:50 

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 歌人、劇作家の寺山修司原作の「宝島」が東京都豊島区南池袋のシアターグリーンで上演されている。個性派女優らによる演劇ユニット「プロジェクト・ニクス」の冒険ファンタジー歌劇だ。

 「宝島」は子ども向けに執筆され、寺山作品の中では異色の存在だ。幽霊船の船長が残した暗号文と地図を手がかりに、少年ジムとその仲間たちが宝探しの航海に出る。

 今作は、イラストレーターの宇野亞喜良さんが「大人のメルヘン」に再構築し、2014年に初演された舞台の改定版。初演時は、歌手の未唯mie(みい)さんが海賊役で登場。今回はニクスを主宰する俳優の水嶋カンナさんが同役を演じている。

 演出を手がける金守珍(キム・スジン)さん=劇団「新宿梁山泊」代表=は「寺山さんは少年のピュアな心を描くことによって人を信じることの大切さを表現した」と言い、「我々はその思いを受け止め、寺山さんが詠んだ、心の琴線に触れる短歌も作品に盛り込んだ」。客席には親子シートを設けており、「子どもたちにも『寺山ワールド』のピュアな部分を楽しんでもらえれば」と話す。15日まで。詳細はプロジェクト・ニクスのホームページ。【明珍美紀】

毎日新聞

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