免許停止や取り消しのケースも 神奈川県警の交通取り締まり不正
速度超過などの交通違反を巡り不適正な取り締まりがあったとして、神奈川県警が違反約2700件分を取り消す方針であることが捜査関係者への取材で判明した。県警は第2交通機動隊の巡査部長らを近く書類送検し、納付済みの反則金約3500万円も返還する見通し。
捜査関係者によると、第2交通機動隊第2中隊の第4小隊に所属する巡査部長や警部補らが交通反則切符などの書類に虚偽記載を繰り返していた疑いがある。不適正な処理は2022年3月~24年9月に確認され、うち数件分について虚偽有印公文書作成・同行使容疑で横浜地検に書類送検する。
24年夏に取り締まりにあった人から県警に相談があり、発覚した。車間距離不保持で交通反則切符を交付されたが、後日自宅に届いた書類に記載されている距離が、現場で確認したものと異なっていたという。
巡査部長らが所属していた第4小隊は茅ケ崎市に拠点を置き、「小田原厚木道路」の交通違反取り締まりなどを担当していた。県警の内部調査に対し、巡査部長は第4小隊に所属した22~24年の期間について、不正を繰り返していたことを認めている。同隊の警部補も改ざんに携わった可能性があるといい、小隊ぐるみで書類を偽造していた疑いもある。
さらに違反者が反則金を支払わない場合は、刑事処分に向けて実況見分をし、書類を作成する必要があるが、巡査部長は現場に行かないことが常態化していたとみられる。巡査部長は「事務処理に時間を費やすより、取り締まりに時間を使いたかった」として、「実況見分でもう一度現場に行くのが面倒だった」と説明したという。
不適正な取り締まりにより、免許の区分がゴールドの「優良運転者」から「一般運転者」に変更されたり、免許停止や取り消しになったりしたケースも確認された。今後は反則金の還付に加え、免許の区分を一般から優良運転者へ戻したり、免許停止を取り消したりするなど、違反が明確になっている一部を除き、多くの違反を取り消していく方針だ。【横見知佳、宮本麻由、清水夏妃】
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