深刻な水不足、暮らし直撃 入浴施設は休業 節水終わり見えず 愛知

2026/02/15 09:56 

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 昨年秋から続く雨不足により、愛知県豊川市、豊橋市など東三河地域で利用される豊川用水が深刻な水不足に陥っている。主な水源である宇連ダム(新城市)の貯水率は13日現在で4%(同日の平年値55%)とほとんど水がない厳しい状況だ。地域では節水が呼びかけられ、入浴施設が休業するなど市民生活にも影響が出ている。【永海俊】

 「これだけ期間が見通せない節水は30年間で初めてだ」

 1996年にオープンした豊川市平尾町の福祉交流施設「ゆうあいの里ふれあいセンター」の外山(とやま)和明所長はため息を漏らす。

 センターは豊川市社会福祉協議会が運営。市の節水対策で、センター内の入浴施設「ぬくぬく湯」が9日から休業となった。

 豊川、蒲郡両市の60歳以上の市民や障害者手帳を持つ人などは無料で利用でき、2024年度の年間入浴者数は延べ約7万人に上る。センターには図書室や陶芸室もあるが、訪れる人の半数以上はぬくぬく湯の利用者だ。サウナや露天風呂も備え、「ただのお風呂ではなく、ここで友達になったという人たちもいる交流の場」(外山所長)となっている。

 この人気施設が使えなくなった影響でセンターを訪れる人は減り、館内はひっそりと静まり返っている。

 東三河地域では、こうした入浴施設などが水不足の直撃を受けている。

 豊川市では同センターなど3施設、蒲郡市でも2施設が休業。17日からはさらに豊川市の屋内温水プール施設「小坂井B&G海洋センター」で、水の入れ替えが多い気泡風呂の利用が当面停止される。いずれも再開時期のめどは立っていない。

 ゆうあいの里ふれあいセンターには、電話などでお年寄りから「いつ再開できそうか」と問い合わせがあるという。外山所長は「ダムの水が早く元通りになり、活気のあるセンターに戻ってほしい」と願っている。

毎日新聞

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