証拠得られず 第三者委「認めることは困難」 広陵野球部暴行問題

2026/02/16 18:14 

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 広島市の広陵高野球部で、2023年に暴行被害を受けたなどと元部員が訴えていた問題で、広陵は16日、設置した第三者委員会の報告書を公表した。第三者委は、元部員が申告した被害について聞き取り調査などをした結果、暴行被害について「認めることは困難」と判断した。

 当時1年生だった元部員側は23年10月ごろ、計10人の部員から寮の風呂場で下半身を触られたり、熱湯や冷水をかけられたりしたと主張。さらに、中井哲之監督(当時)らが他の部員に暴力を振るっているところも見たと訴えていた。広陵は当時、事実を確認できなかったとしていたが、元部員側の求めに応じて25年6月に第三者委を設置し、調査を進めていた。

 第三者委は、同級生の野球部全員を含む56人の生徒や、中井氏、コーチ5人らに対して聞き取り調査を実施。同級生へのアンケートなどもしたが、元部員が訴えていた被害88件を裏付ける証拠や証言が得られなかったとしている。

 また、第三者委は「野球部内の問題が一般の生徒指導ルートから外れ、部内のみで処理される傾向があった」と指摘。部員が相談しやすい環境を整えるなど、野球部の閉鎖性を解消するよう提言した。

 広陵では25年1月、当時1年生だった元部員が部のルールに反して寮でカップラーメンを食べたことに対して、複数の上級生が暴行を加える事案も発生。広島県警が暴行の疑いで部員2人を書類送検した。この事案についても、広陵は第三者委を設置して調査を進めている。【安徳祐】

毎日新聞

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