「アンドロイド猪木」27年2月20日”誕生”へ AIで社会に一役

2026/02/19 16:11 

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 元気があれば、「アンドロイド猪木」もできる――。2022年に亡くなったプロレスラーのアントニオ猪木さんを人工知能(AI)でよみがえらせる取り組みが始まった。平和を願う猪木さんの遺志を継ぎ、人型ロボットの「アンドロイド猪木」が、いじめや詐欺被害防止を呼びかけて社会課題の解決に一役買う。

 開発を手がけるのは猪木さんの肖像権を管理する猪木元気工場(東京都)や、ロボット研究で知られる石黒浩・大阪大教授が代表を務める会社「AVITA(アビータ)」など。

 開発中のバーチャル映像の「AI猪木」をもとに、AI搭載の人型ロボットに発展させる。1年後の猪木さんの誕生日、27年2月20日の完成を目指す。

 19日に東京都内であった発表会ではデモ映像がお披露目され、AI猪木が「高市総理、驚きの300議席超え」と2月上旬の衆院選を振り返った。

 石黒さんによると、出版物や映像などが数多く残っている猪木さんはAIに情報を学習させやすい。半面、普通の人より表情や動作が大きく機敏な点が開発するうえでの難しさだという。ロボットが将来プロレスをする可能性について石黒さんは「難しいが、技術が進んだ時には可能性はあるかもしれない」と話した。

 完成後は猪木さんの尊厳やイメージを守りつつ、企業コマーシャルや青少年の人生相談、社会課題解決への注意喚起に活用する。

 猪木さんの弟で猪木元気工場社長の猪木啓介さんは「アントニオ猪木という人間を、いつまでも、どういう人間だったか分かってもらえれば」と語った。【山口智】

毎日新聞

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