「平穏を尊重して」 ドゥテルテ比前大統領、ICC出廷権を放棄

2026/02/19 11:41 

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 国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)は18日、強硬な薬物犯罪対策「麻薬戦争」に関して人道に対する罪の疑いで拘束されているフィリピンのドゥテルテ前大統領の弁護団が提出した文書を公開した。ドゥテルテ氏が23日からの審理への出廷権を放棄する意向を示したことを明らかにした。

 文書によると、ドゥテルテ氏は「権利放棄の結果は弁護士から十分に説明を受けている」とした上で、対面、オンライン双方での出廷を拒否。「私は高齢で、疲れ、虚弱だ」と述べ、「勾留施設での平穏を尊重してほしい」と訴えた。

 一方、検察側が主張する「超法規的な殺害」への関与については、「政敵によるとんでもないうそだ」と否認した。フィリピンが2019年にICCを脱退したことなどから、「ICCの管轄権は認められない」とも訴えた。

 審理は27日まで。検察や弁護側、被害者側の主張を踏まえて正式な公判を開くか判断される。当初は昨年9月に予定されていたが、弁護側が健康状態を理由に無期限延期を請求。今年1月、ICCは「健康状態に支障はない」と判断し、23日の審理開始を決めた。

 一方、フィリピン国内では18日、ドゥテルテ氏の長女サラ副大統領が、28年の次期大統領選への出馬を表明。会見では、父親をICCに引き渡したマルコス政権を批判し、両陣営の対立が改めて浮き彫りになっている。【バンコク国本愛】

毎日新聞

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