オウム・松本元死刑囚の遺骨訴訟、国が上告 次女へ引き渡しに不服

2026/02/19 10:34 

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 2018年に死刑が執行されたオウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚の次女が、元死刑囚の遺骨などの引き渡しを国に求めた訴訟で、次女への引き渡しを命じた5日の東京高裁判決を不服として、国が18日付で最高裁に上告した。最高裁が国側敗訴とした1、2審判決を支持し、確定すれば、国は次女へ遺骨を引き渡す義務を負うことになる。

 18年7月に刑が執行された松本元死刑囚の遺体は火葬された。遺骨と遺髪は、オウム真理教の後継団体に渡れば公共の安全が脅かされる危険があるとの理由で国が保管を続けている。

 高裁判決は、公共の安全の脅威となる恐れを認めつつ、次女は父を悼む目的で引き渡しを求め、後継団体に遺骨を渡さない意思があると判断。警備会社と契約した自宅マンションの金庫で遺骨などを保管するとし、異常があれば警察に連絡する意向を表明していることから、次女の所有権を国が制約することはできないと結論づけた。

 次女は判決後、「国には、速やかに遺骨を引き渡すことを求める」とのコメントを出していた。

 元死刑囚の家族が遺骨などの所有権を争った家事審判では、次女に所有権があるとする判断が21年7月に最高裁で確定。これを受けて次女が22年10月に引き渡しを求める訴訟を起こした。24年3月の東京地裁判決は国の危険性の主張には裏付けがなく、抽象的な可能性の域を出ないとして遺骨の引き渡しを命じていた。【安元久美子】

毎日新聞

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