<1分で解説>神恵内村長選で現職当選 核のごみ処分場どうなる?

2026/02/23 13:09 

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 任期満了に伴う北海道神恵内(かもえない)村の村長選挙が22日に投開票され、無所属現職の高橋昌幸氏が7回目の当選を果たしました。今回の選挙では、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選びに関する調査を続けるかどうかが大きな争点となりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「神恵内村長選と核のごみ調査」を解説します。

Q 神恵内村長選はどんな選挙だったの?

A 今回は現職の高橋氏と、無所属新人の井田和夫氏、岸伸一氏の3人が立候補しました。

Q 調査について高橋さんは選挙戦でどんな主張をしたの?

A 高橋氏は「(調査に)手を挙げたのは私なので実現に向けて努力したい」と述べ、調査を進める立場です。また、「なし崩し的に選定されるわけではない」と、村民の不安を和らげる発言もしました。

Q 他の候補はどうだったの?

A 井田氏は「最終処分場は安全だと言い切れない」として調査に反対しました。岸氏は、交付金の増額など条件付きで概要調査に賛成する方針でしたが、賛否双方への訴求が弱く、伸び悩みました。

Q 投票率はどれくらいだったの?

A 当日有権者数は634人で、投票率は87・85%ととても高い数字でした。

Q あらためて核のごみについて教えて。

A 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物のことです。無害化されるまで数万年以上かかるとされ、安全な場所に埋めて管理する必要があります。

Q 文献調査って何をするの?

A 調査主体は原子力発電環境整備機構(NUMO)で、最終処分地にふさわしいかどうかを学術論文などを基に活断層の有無などを調べます。対象自治体には国から最大20億円の交付金が支払われます。神恵内村ではこの調査が実施されました。日本で調査に応募したのは神恵内村のほかに北海道寿都(すっつ)町と佐賀県玄海町だけです。

Q 概要調査への移行ってどういうことかな。

A 文献調査の次の段階で、実際に現地で地質などを詳しく調べることです。調査を受け入れれば更に最大70億円の交付金が支給されます。

Q 今後はどうなるの?

A 概要調査に進むには、村長と北海道知事の同意が必要です。高橋氏は村民の考えを聞いてから判断するとしていますが、住民投票の実施については明言していません。ただし、知事は「現時点で反対」としています。

毎日新聞

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