カイロス3号機打ち上げ緊急停止 発射30秒前、衛星の信号不安定に

2026/03/04 20:26 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)は4日、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」で午前11時に予定していた小型ロケット「カイロス」3号機の打ち上げを直前に中止し、5日午前11時10分に再設定したと発表した。機体の位置などを把握する測位衛星からの信号の受信が、発射の約30秒前に不安定になったことを自動監視システムが検知し、緊急停止したという。機体や天候に問題はなかった。

 3号機は当初、2月25日に打ち上げ予定だったが、天候などの影響で見送りに。再設定した3月1日も直前に発射を中止しており、3度目の延期となった。

 記者会見した同社の阿部耕三執行役員は、「人工衛星の軌道投入に万全を期すべく、安全に関する監視を厳しめに設定している」と説明。衛星との位置関係から、打ち上げ時に信号受信が不安定になることは想定されていたが、関野展弘副社長は「気象に関しては万全で、この機会を逃したくない思いもあってトライした」と理解を求めた。

 予備日は25日まで。カイロスは全長約18メートルの固体燃料式小型ロケット。3号機には国内外の小型衛星5基が搭載されており、これらの軌道投入に成功すれば民間単独としては国内初となる。2024年の初号機と2号機はともに失敗している。【駒木智一】

毎日新聞

社会

社会一覧>